こらえても、涙が出る日
生理が始まり、次の周期の治療のために病院に行ってきました。
「もう自分の力では妊娠できないかもしれない」──そう医師に言われたわけではないけれど、自分の中でそう受け止めてしまったことがショックで、それでも病院で泣くわけにはいかない、と思って我慢しました。
けれど、どうしてもこらえきれず、診察のあと、病院のトイレでこっそり泣きました。誰にも見られず、誰にも迷惑をかけずに泣けたことは、私にとって救いでした。
私は、泣くことで気持ちを整理できるタイプなのかもしれません。
薬をもらうまでの間、近くの河原を歩きながらまた涙が出てきて、「これも次に進む準備なんだ」と自分に言い聞かせて、ゆっくりと心を整えました。
進むしかない日々の中で
3日後からは薬の開始、毎日の注射も始まります。
薬の管理も忘れないようにと神経を使うので、ただでさえ仕事と家事に追われて疲れているのに、さらに頭を使うことにまた疲れてしまう。でも、それでも進まなければ何も変わらない。
今の私は、暗いトンネルの中にいるようで、早くその先の光が見たいと願っています。
自己注射にも慣れました。薬を飲むことにも慣れました。
だけど採卵だけは、まだ怖いです。
私はお酒に強い体質なので、麻酔が効かなかったらどうしよう……と不安になります。それでも、10分でも20分でも、その時間を耐えるだけで未来が変わるかもしれないなら、前向きに取り組みたい。
今日は久しぶりに友達に会いました。妊活の話は特にしなかったけれど、自分の話をして、相手の話を聞いて、議論して、笑って──とてもいい時間を過ごせました。
妊活を始めてから、どこかで友達と距離を取っていたけれど、やっぱり同世代の友達と過ごす時間は大切。離れたからこそ、より一層そう感じたのかもしれません。
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