わたしの体と、未来と、仕事と

治療と仕事のはざまで

昨日から採卵・体外受精に向けて、薬の投与が始まりました。毎日の点鼻薬、そして自己注射。
注射のタイミング、スケジュール調整、体調の変化――仕事。正直、頭の中がいっぱいいっぱいになる日もあります。

来週には採卵の予定ですが、採卵の日は卵の状態によるのでギリギリまでいつになるかが全く読めません。日にちが確定しないまま仕事の予定だけが埋まっていく現状に、焦りと不安が募ります。
仕事と不妊治療の両立は、本当に想像以上に大変です。心の余白がどんどん削られていくような感覚です。

選択肢はたくさんあるはずなのに、「将来育休を取りたい」「そのためには今の職場に留まらないと」
そう考えると、なかなか現状を変えられずにいます。
育休を取るには1年以上の勤務が必要。だから、今このタイミングでの転職は現実的じゃない。
でも、この働き方をこのまま続けるには、心身ともにそろそろ限界かもしれません。

大切にしたいものを見つけた

不妊治療を始めてから、これまで当たり前と思っていた価値観が、少しずつ変わってきました。
優先したいこと、自分の「軸」が少しずつはっきりしてきた気がします。
今いちばん大切にしたいのは、自分の体と心の健康、そして夫との関係。その先にある、家族の幸せを守ることです。

けれどこの気持ちを、職場や上司にどう伝えたらいいのか分からない。
性格的に、自分のことをはっきり伝えるのが苦手で、ましてやプライベートな内容ならなおさら。
でも、黙っていても誰も気づいてくれないし、状況は変わりません。少しずつでも、自分の言葉で吐き出していくことが必要だと思い始めました。

周りに不妊治療のことを話している友人もおらず、親にも打ち明けられていません。今は、夫と看護師さんに聞いてもらうしかありません。それでも、誰かに「わかるよ」と言ってもらえるだけで、少し心が軽くなるものです。

将来、どんなキャリアを描きたいか。どんな暮らしをしたいか。
私の場合は、自分らしく働ける場所があって、家族が困らない程度の収入があれば、
贅沢をしなくても、きっと幸せに生きていけると思っています。

だから今は、少し仕事に支障が出たとしても、自分の体と向き合う時間を大切にしたい。
この経験を通して、人生で本当に大事にしたいものが見えてきたような気がします。

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